2019.10.29 2022.10.03

支払いが滞っているので自宅への督促も仕方がない?

支払いが滞っているので自宅への督促も仕方がない?

支払いが滞っているのであれば、いずれ自宅に督促の電話や訪問が行われることがあります。しかし、その前にご自身の携帯電話への連絡や督促状の送付が先に行われることが多いので、早めに対処することでご家族に知られずに済む場合があります。
今回は、滞納することで起こる督促の順番や違法な督促の方法、自宅への督促をストップさせる方法などをご紹介します。

滞納すれば自宅へ督促もされる|督促の順番や違法な督促について

督促は支払いを催促することですから、支払いが滞っているようでしたら督促されることとなります。
ただ、実際には債権者も簡単な方法から督促を行っていくことになりますので、ある程度順を追った方法で督促がされます。実際に自宅訪問されるようなことは稀でしょう。
また、督促(取り立て)には法律で禁止されている行為もあります。いくら支払いが滞っているからと言っても、強引な取り立ては債権者(債権回収会社)が違法行為を行っているケースもあります。

基本的な督促の順番

督促は基本的に簡単な方法から行われます。債務者(滞納している人)からしてみれば、最初はそこまでプレッシャーに感じない方法ですので、督促を無視してしまうかもしれません。
無視することによって、どんどん厳しい督促の方法に変わっていくのです。問題を大きくしないために大事なのは、早い段階の督促から誠実に対応していくことです。

携帯電話への連絡
支払期限を越えても入金が無かったり、引き落とし口座の残高不足のような初期の滞納では、まず債務者本人の携帯電話に連絡が入ることが多いです。
ここでの内容も「期限内の入金が無かったのでご準備お願いします」といった、優しい内容が多いでしょう。この段階でしっかり対応すれば特に問題はありません。

自宅に督促状の送付
上記の携帯電話で連絡が付かなかったり約束が守られていないようであれば、自宅に督促状が送られてくることもあります。
ご家族と一緒に住んでいる方は、書類の内容で返済を滞納しているということを知られるかもしれません…。
自宅への電話
携帯電話への連絡が付かなければ、自宅への電話がある場合も考えられます。同居している方が電話を出れば、こちらも滞納していることが知られる要因になりますね。

自宅への訪問
電話でも連絡が付かない、督促状でも反応がないとなれば、実際に自宅まで督促しにくる債権者(債権回収会社)もあります。
訪問するとなると債権者側からしても非常に時間と労力を要しますので、実際に訪問してくる業者は稀です。とは言え、訪問ともなると非常に大きなプレッシャーになるので、この手を使ってくる業者が無いとは言い切れません。
また、督促のための自宅訪問自体には違法性はありません。このような事態になる前にしっかり対応すべきでしょう。

一括請求や強制執行
上記のような督促を行っても、支払われることが無ければ、債権者は一括請求や強制執行などの手段を取ってきます。
一般的には、督促状を何度か送って、それを無視されると強制執行に入ることが多いです。一括請求をされてしまうと、借金全てに対しての遅延損害金が発生してきますし、強制執行が裁判所から認められると、給与や銀行口座などが差押えられてしまいます。
繰り越しますが、督促を無視してはいけません。早め早めの対応を取るようにしてください。

督促に関する違法行為

督促をすることによって、債務者に支払いを促すようにプレッシャーを与えることができます。中には強引な方法でプレッシャーを与えるための方法を取られる場合がありますが、違法性が考えられるケースもあります。
以下のような悪質な督促(取り立て)には、警察への相談も検討してみてください。違法な取り立てを行う業者には、【2年以下の懲役または300万円以下の罰金】の罰則もあります。

正当な理由がない場合の深夜・早朝の電話・訪問
支払い催促のための電話・訪問は、基本的に日中(9~20時)に限られています。正当な理由が無い場合の深夜・早朝の電話・訪問は違法性が考えられます。
ただ、日中に何度も電話をかけているのに連絡が付かないようであれば、「正当な理由がある」と判断されてもおかしくないでしょう。

正当な理由がない場合の勤務先等への電話・訪問
督促の電話・訪問は、基本的に自宅か本人の携帯電話のみです。こちらも正当な理由が無い場合の勤務先等への電話・訪問は禁止されています。
こちらも、あまりにも本人と連絡が付かなければ、正当な理由だと判断される場合があります。

張り紙等で周囲の人にも借金滞納の事実が分かるような方法を取る
例えば、自宅訪問をした時に誰も居なかったからといって、玄関の扉の前に「○○万円返してください」などと、他の人も分かるような張り紙をすることは禁止です。

債務者以外への返済請求
債務者本人が支払いに応じないからと言って、債務者の親族などに肩代わりを要求することも禁止されています。一方で、親族自らが肩代わりを申し出ることは可能です。

自宅への督促をストップさせる方法

支払いが滞っていて、自宅への督促を心配されている方、すでに始まっている方は、以下の方法を取って督促や取り立てをストップさせていきましょう。

早めに誠実に対応する

上でもお伝えしていますが、まずは早い段階で誠実な対応をすることが一番です。最初の督促を無視するから、徐々に厳しい方法に移っていき、最終的に差押えという事態にまで発展してしまうのです。
例えば、携帯電話に債権者からの連絡があって出られなかったとしても、折り返して連絡を付けるなど、誠実な対応を心掛けるようにしましょう。
場合によっては支払い金額の猶予をもらえたり、返済の解決に繋がるような提案をされるケースもあります。

弁護士に債務整理を依頼する

どうしても支払いが困難な状況であれば、弁護士に債務整理を依頼することも考えてください。
まず、弁護士に債務整理を依頼することで、債権者とのやり取りは弁護士を介して行われることになります。これによってあなた自身に督促をされることは無くなるでしょう。
債務の状況にもよりますが、債務整理では支払い期限の延長や利息カットなどの交渉
を行います。交渉成立することで、月々の返済負担も減って完済が現実的になります。
交渉の借金減額だけで完済が難しいようであれば、個人再生や自己破産などの裁判所を介して大幅に借金を減らす手続きを取ってくれます。
返済できないからと放置していても、状況は良くなりませんので、まずは弁護士に解決策を相談してみてください。

まとめ

最初の督促は携帯電話への連絡など、簡単な方法から始まります。しかし、それを無視していることによって、督促状や自宅への電話・訪問などのよりプレッシャーがかかる方法を取られるようになります。
さらには、強制執行によって財産を差押えられることも起こり得ます。
大事なことは、早い段階の督促にしっかり対応することです。どうしても返済が難しいようであれば、弁護士に債務整理を依頼することも検討してみてください。

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