2019.09.11 2022.10.03

手持ちがない場合でも

手持ちがない場合でも

債務整理を弁護士に依頼しようと考えていても、弁護士費用を払うお金がなくて困っている、という状況の方も多いことだと思います。

しかし、手持ちがない場合でも弁護士に債務整理の依頼をする方法はあります。

今回は、債務整理で弁護士費用が払えない時の対処法や弁護士事務所の探し方についてご紹介していきたいと思います。

債務整理で弁護士費用が払えない時の対処法

債務整理で弁護士費用が払えないという時は、以下の方法を試してみてください。

着手金無料の法律事務所を探す

着手金とは弁護士に依頼する時に支払う料金です。法律事務所の中には着手金無料の料金体系を取っていて、成功報酬のみが弁護士費用になるところもあります。

つまり、借金が減った時だけ費用が発生するので、結果的には支払うお金は下がってくるということになります。

特に過払い金請求では着手金無料の弁護士事務所も多いので、まずはそのような弁護士事務所から探してみてください。

分割・後払い対応の弁護士事務所を探す

また、債務整理では分割払いや後払いに対応している弁護士事務所も多くあります。依頼者もお金が無くて困っているわけですから、柔軟に対応してくれる弁護士も多いということです。

法テラスの『民事法律扶助制度』を利用する

収入や資産が無く弁護士費用がどうしても支払えないという方は、法テラスの民事法律扶助制度も検討してみてください。

ただ、制度を受けるには収入と資産の条件がありますし、費用の立替え制度ですので結局は先ほどの後払いと大差はありません。

利用条件や手続きの面倒さを考えると、個別弁護士事務所の後払いに頼った方が良いのですが、どうしても見つからなかった時の次の手として覚えておいていただければと思います。
参考:「民事法律扶助業務|法テラス」

司法書士に依頼する

債務整理の依頼は、弁護士だけではなく司法書に依頼することも可能となります。弁護士よりも司法書士の方が費用も安い傾向にありますので、探してみると依頼が可能な司法書士が見つかるかもしれません。

ただし、司法書士には1社あたり140万円の債務までしか対応できないという制限もあります。こちらもまずは弁護士を比較検討して、次の手として司法書士も考えてみることをおすすめします。

債務整理の弁護士費用の相場

お金がないからこそ行う債務整理の依頼でも、弁護士に依頼すれば費用を支払う必要があります…。債務整理の弁護士費用の相場をご紹介します。相場をしっかり把握して、相場以下~相場程度の弁護士事務所から見つけていきましょう。

債務整理の方法で違う弁護士費用の相場

債務整理といっても、いくつかの方法で借金を減らしていくことができます。まずは、債務整理のやり方毎の弁護士費用をご紹介します。

任意整理 過払い金 個人再生 自己破産
相談料 無料 無料 無料 無料
着手金 1社約3万円 1社約4万円 30~50万円程度 30~50万円程度
報酬金 減額の約10% 減額の約10% 10万円前後 10万円前後
その他 実費 実費 申立費用約3万円 申立費用約3万円
合計 債務額による 債務額による 50万円前後※ 50万円前後※

※個人再生・自己破産は、『再生委員』や『管財人』が選任されることで別途料金が20万円程度かかります。

債務整理の弁護士費用を簡単にまとめると上記のようになります。ただ、あくまでも相場ですので、参考程度に覚えておいていただければと思います。

弁護士費用をできるだけ安く抑えるコツ

  • 依頼前にはしっかりその事務所の弁護士費用を調べる(聞く)
  • 複数の弁護士事務所を比較する

この2つをするだけでも賢く弁護士費用を抑えることができてくると思います。

また、債務整理の方法によっても費用が変わってきます。「もう自己破産しか方法がない…!」と自分では思っていても、他の方法の方がメリットも多く着手金などの初期費用も抑えられるかもしれません。

どの方法が最適かは状況によりますので、こちらも弁護士に相談してみて最適な方法を見つけてみることをおすすめします。

相談料|相談時に発生する費用(無料のところが多い)

相談料は弁護士に相談する時に発生する費用です。

ただ、債務整理に関しては相談料無料にしている弁護士事務所が非常に多いです。費用を心配されている方でも、まずは相談だけでもしてみてください。

弁護士事務所によっては相談料が発生したり、2回目以降有料になる所もあります。その場合は、1時間30分5,000円が相場となっています。

着手金|依頼時に発生する費用

着手金とは、弁護士に依頼する時に発生する費用です。

任意整理や過払い金請求では、借入先の数で費用が設定されているところが多く、相場として1社3万円前後です。個人再生・自己破産は固定で決められており、30~50万円程度になることが多いです。

稀なのですが、中には着手金無料の弁護士事務所もありますので、一度探してみるのも1つの工夫です。ただ、その場合は、以下の成功報酬の費用が高くなる傾向にありますので、トータルでいくらくらいになるのかもしっかり調べておきましょう。

成功報酬|借金の減額などに成功した時に支払う報酬

成功報酬は、借金減額や免除などに成功した時に支払う費用です。

任意整理と過払い請求は、減額した金額の割合で決めていることがほとんどで、相場は減額の10%です。
個人再生と自己破産はあらかじめ成功報酬の金額が決めてある場合もありますし、着手金に含まれている場合もあります。こちらも依頼前に要チェックですね。

実費・日当|その他実際にかかった費用

その他かかる費用として、実費などがあります。実費とは、弁護士が債務整理を行う上で実際にかかった費用のことです。裁判所への申立費用や交通費などがあります。

また、日当が加算される場合もあります。日当は弁護士の活動時間に対して支払う費用のことで、裁判所への出頭1回〇万円、1日あたり〇万円という決まり方です。

こちらも、弁護士事務所によってバラバラですし、一部は着手金に含まれているケースも多いので、「後から発生する費用はないのか?」もしっかり確認しておきましょう。

まとめ|債務整理では融通も利かせやすい

債務整理では、弁護士費用がなかなか払えない状況になっていると思います。弁護士側もそのことは分かっていますので、後払いや分割払いなどの融通を利かせてくれるところも多いです。

相談に至っては、ほとんどの弁護士事務所で無料相談可能となっていますので、まずは実際に弁護士事務所に相談して、費用面も含めた相談をしてみることをおすすめします。

どうしても費用面で納得いかない部分があれば、他の弁護士事務所もしっかり比較していくことも費用を抑える賢い手段ですね。

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