リボ払いの返済をどうにかしたい…と思ったときに使ってみたいのが「借り換え」という方法です。このページではリボ払いが借り換えによって返済が楽になるシステムと、その方法、考えておきたいことについてお伝えします。

リボ払いはなぜ利用しやすく返済が苦しいものになるのか

そもそもリボ払いはなぜ利用しやすく、返済が苦しいものになるのでしょうか。リボ払いとは、「リボルビング払い」の省略したもので、借金返済の方法の一つです。
種類としては８種類もの方法があるのですが、どの類型のものでも特徴としては月々の返済額をなるべく少なく抑えようとするものである点で変わりはありません。
月々の返済額が少なくなるものが、どうして苦しい返済になるかというと、利用者が思った以上に返済をしても減らないシステムが原因です。
リボ払いは残元金がいくらあるのかによって、支払う額とどれくらい元本が減るのか利息が減るのか、といったことが変わります。
借入額が多くなってくれば多くなるほど、１回の支払いで利息ばかり返すことになり元本の返済を行なっていないということが起きます。
元本が減らないので当然のように利息も減りません。そのため本人としては毎月定額の返済をしているつもりでも実は支払っているのは利息ばかりで、払っても払っても減らないといったことはよくあることという風になるのです。
この「リボ払い」の連鎖から抜け出すためには元本を支払うことが一番の方法になります。ボーナスなどがある場合にはそれで一括で支払ってしまうのは方法ですが、ボーナスがないような職種の方にとっては、借り換えという方法が現実的な手段になります。

借り換えでリボ払いの返済が楽になるシステムを知ろう

借り換えによってどうして返済が楽になるのでしょうか。
借り換えとは、他の金融機関から新しい借り入れをして、古い金融機関の借り入れの支払いをすることをいいます。たとえば、従来は年利１８％の利息で支払いをしていたような場合に、年利１２％の利息で貸してくれるところがあれば、そちらのほうが６％も利息が安くなります。
ですので、１２％で貸している金融機関は１８％での借金の元本額を全額あらたに貸してあげて、受け取った側はそれをそのまま１８％での借金の返済にあてて、新たに１２％での利息の借り入れに乗り換えることが、借り換えの基本的なシステムになります。

借り換えをすべきかどうかを判断する３つのポイントと注意点

では、借り換えをすべきかどうかをどのように判断すべきでしょうか、３つのポイントと注意すべき点を紹介します。
一つめは借り入れ利率が２０％近い状態の方です。借入額が１０万円未満であれば利息制限法・出資法によると上限の利率が２０％となります。
つまり２０％程度で借り入れをしている場合には上限一杯の高い金利の支払いをしていることになるので、借り換えはメリットになります。
２つめは複数の会社から１８％近く借り入れをしている方です。
借入金額が１００万未満の場合、利息制限法・出資法の規定によると１８％が上限の利息になります。
ですので１８％程度の借り入れをしている場合にはこちらも上限いっぱいまで借入をしている状態といえますので、借り換えはメリットになります。
３つめは複数の会社から１００万円以上のリボ払いをしているような場合です。
複数の会社から借り入れをしなければならないような場合、２社目以降は貸し倒れのリスクをとるため金利を高く設定してあるところから借り入れをせざるを得ないことが多いで、そうなると借り換えによるメリットがあるということになります。
借り換えをする場合の注意としては、借り換えにあたっては新たに借入れる金額は大きなものになり、貸主も銀行などの場合がほとんどなので貸し付けにあたっては審査をします。
この審査に落ちるようなことがあると、借り換えが難しいのと、審査に落ちた情報が、あってはならないことなのですが悪質な業者に出回って、「ブラックでもOK」「他店で断られた人も相談ください」というようなDMが増えるということを覚悟しておく必要があります。

借り換えが難しい場合には債務整理を検討しよう

借り換えは銀行など金利の低いローンを利用することになりますが、審査が必要になります。
もし銀行が返済能力がないと判断した場合には貸し付けが受けられず借り換えができないということになります。
その場合にはリボ払いを永遠に続けなければならないのかというとそういうわけではありません。
債務整理を利用すれば将来の利息を払わないで元本のみの支払いにできる可能性があります。

まとめ

このページではリボ払いの借り換えについてお伝えしてきました。
借り換えにより利息を減額すれば完済に一気に近づきますが、利用には審査がある事に認識しておいて、場合によっては債務整理をしたほうがいいかもしれませんので、弁護士にも相談するなどして、リボ払い完済に向けて近づけるようにしたいものです。