現在カードを使ったショッピングの支払いや、消費者金融等で借り入れをしている際に、リボ払いにしている方もいらっしゃるでしょう。
いつまでたっても減らないリボ払いをどうにかしようと、支払い明細を見てみたものの、書いてある事項の意味すらよくわからない、といったことはよくあることです。
今回はリボ払いにおける残高とはどのような意味なのかを、リボ払いの仕組みとともにお伝えして、残高からどのようなことを判断できるかをお伝えしたいと思います。

リボ払いにおける残高とは返済すべき金額の合計

まず、リボ払いにおける残高というのは、返済しなければいけない金額の合計である、ということを覚えてください。
そもそもリボ払いとは、クレジットカードでのショッピングや借金をした際の返済の方式のことをいい、正式名称は「リボルビング払い」といいます。
リボ払いにも厳密にいうと８種類の方法があるのですが、総じて毎月の支払いを平均的にして、支払いを少なくするという方法の返済になります。
リボ払いの方法の残高スライド方式の場合には、残高がいくらあるかによってランクをつけて、どのランクにいると毎月いくら払うという風な形で契約をして支払っていくことになります。
またリボ払いの別の方法の定額方式では、契約をする際に毎月の支払い額を決定しておいて、その支払い額の中で残高に応じて利息として貸金業者・信販会社がもらう分、元本として返済する分を割り振る方式です。
どちらの方式をとるときでも、残高がいくらあるかによって返済額が変わってくるため、返済をした場合にあといくら返済をしなければならない額が残っているのかを示したのが「残高」と呼ばれており、その残高は必ず支払わなければならないことになります。

リボ払いのメリットとデメリットを考えよう

便利にみえるリボ払いなのですが、実際にどんなメリットとデメリットがあるのかについてしっかり把握しましょう。
メリットとしては、返済の金額が一定しているので、家計の中からいくら返済すればよいかの計画が立てやすいという点にあります。
買い物をしたいときに、「もしこれを分轄で買ったらいくら月々払わなければならないか、どう計算すればいいんだろう。」という事は悩みの一つです。
このような計算をしなくても、支払いの予測ができるようにしたのがリボ払いの長所といえるでしょう。
もちろん、このような安易な買い物ができるようなシステムはデメリットも大きいです。一つは、支払い額が一定であるため、借り入れをしている感覚が普通の支払い方法よりも低くなってしまう点が指摘されています。
また、支払い金額をなるべく低くしようというものであるため、返済が長期化することも指摘されています。１００万円の返済について年利１５％で月２万円の支払いをする場合には、新たな借入をしなければ６年以上の期間を要することになります。
さらに、毎月の支払い額さえクリアしていれば問題ないので、返済すべき総額がわかりづらいことも指摘されています。
上記の例ですと、６年以上の期間で合計１６０万円以上の支払いをしなければならず、６０万円もの額が利息の支払いにあてられるのです。

リボ払いの残高がわかればどのような判断をすべきか。

リボ払いの完済に向けてどのようにしていこうか？という決意をもったならば、まず残高の額を把握しましょう。
その残高の額に応じて考えるべきことは次のようなことになります。
まず一括返済が可能かどうか考えましょう。
リボ払いは残高に応じた返済方式です。ですのでその残高は必ず返済する必要があるのものです。残高をどれだけ早く返すことができるかによって、負担額が大きく変わってきます。
毎年のボーナスや、会社の業績や個人の業績がよかった場合の臨時ボーナスで返済に使えるお金があるならば、残った残高分を用意して返済をしてしまうことです。
そのような一括返済が難しい場合であれば、残高をすこしでも減らせるように返済額を大きくしましょう。
どちらも難しいようであれば、利息ばかりを支払い続けることになってしまいますので、債務整理で返済を軽くするのも一つの手になります。

残高がいくらかを調べる方法

リボ払いを返済するためには残高がいくらなのかが重要なのをお分かりいただいたと思うので、いくらなのかわからない場合にはどのようにして調べればよいでしょうか。
毎回ATMで支払っているような場合には、支払い終わった後に用紙がでてきます。この用紙には返済に関する情報が記載されており、残高もこちらに掲載されています。
毎月口座から引き落とされるタイプのものにしている場合には、インターネットで支払いに関する情報を閲覧することができ、そこに残高が掲載されています。

まとめ

このページではリボ払いの残高とはどのようなものかについての情報と、残高の調べ方、残高に応じてどのような手をとることができるかについてお伝えしました。
リボ払いをすでに利用しているような場合には、なるべくはやく残高を減らす手段を講じるべきで、一括返済や支払い額の増加、できないような場合は弁護士に債務整理の相談をするようにすべきです。