2018.09.20 2022.10.01

リボ払いの地獄を抜け出すための基礎知識

リボ払いの地獄を抜け出すための基礎知識

リボ払いはときおり「地獄」という表現がされるほどに返済が困難なものです。地獄とまで表現されるリボ払いの仕組みを知らないまま利用しつづけると、気が付けば落とし穴にはまってしまっているという可能性はどなたにでもあります。
このページではそのようなリボ払いによる地獄から抜け出すために知っておいてほしい知識についてお伝えします。

なぜリボ払いは「地獄」という表現されるか

まず、そもそもリボ払いはどうして「地獄」という表現がされるのでしょうか。
それは、リボ払いが利用しやすい安易な借入方法であるにもかかわらず、気が付いたら、ただただ利息だけを支払っていたという状態になるためです。
そもそもリボ払いは、返済の額を一定にして、返済しやすいようにする借金返済の方法の一つです。返済しやすいようにする、という特質を持っていることから、利用しやすいため、たくさんの人に利用されます。
最初は少ない金額で利用して、払いやすい金額で返済しているので、ついつい次々と借入やショッピングを増やしてしまいます。
ここがポイントなのですが、借り入れを増やしても、返済する金額が増えない、増えてもそんなに大きく増えないのが、リボ払いの特徴であり怖い点です。
月々支払っている額が増えないのですが、実はこの月々の返済で払っている内容が違ってきます。
借金の総額が少ないうちは、月々の返済で元本も一緒に支払うのですが、借金が多くなると、月々の返済がほとんど金利ということも珍しくないのです。
そのため、返済をつづけても減らないと思った頃には、金利ばかりを払っているだけでまったく減らない、という状態に気づき、そのころには複数の会社から借り入れをしているため、借金でなにもできなくなり、「地獄」という状態になってしまうのです。

リボ払い地獄を抜け出すための方法

このリボ払い地獄を抜け出すためにはどのような方法があるでしょうか。
リボ払いは元本を減らすことによって、支払う金利を減らすのが最も効率的な方法になります。勤務先が業績連動ボーナスがあるなどして、臨時の収入があり、一括返済できる場合には一括返済を利用してしまうのが一番の方法になります。
本人にそのような収入が見込めない場合には、親や兄弟などに立て替えてもらって一括返済をしてもらう事も視野に入れなければなりません。
立て替えてもらう人がいない場合には、他の金利の低い銀行のローンなどを利用して新たな借入をして金利の高いリボ払いのものを支払ってしまい、その銀行に支払いをしていく借り換えという方法も有効です。
このような方法がとれない場合でも、月々の支払いの金額をどんどん増やして元金を減らしていくという方法も検討すべきです。

返済でリボ払い地獄を脱出できないときは債務整理を

以上はいずれも「返済をする」という前提のもとでお話しをしてきました。しかし、リボ払いが地獄だと感じている方は、このような返済がすでに難しい状態である場合が多いです。
そうするともはや取る方法はないのか?と感じるかもしれませんが、そのような場合には債務整理を検討することになります。
債務整理とはリボ払いに限らず借金等の債務の支払いを軽くすることによって経済的な再生を目指す手段の総称をいいます。
イメージするのは自己破産という方も多いでしょうが、自己破産は債務整理の一手段であって、それがすべてではありません。
債務整理の一手段である任意整理を利用すれば、金利を全面カットして、あとは元本のみの支払いにするということも可能です。
また個人再生という手段をとれば、借金を大幅に圧縮して、残った額だけを3年の分割にして金利なしで支払っていくということも可能です。
自己破産というと何か人生の終わりのような言い方をする人も多いのですが、借金を免除して経済的な再生をはかるための手段ですので、必要であれば早期に利用するのが望ましいです。
借金の返済ができないと感じる前でも、リボ払いの支払いやその他の借り入れの支払いのために借入をしているような状態になっていると、本人の感覚が麻痺している間に借入できる上限までは一気に到達してしまいます。
少しでも、返済が苦しいな…と感じる事があったら、債務整理を念頭においておくべきです。

まとめ

このページでは、リボ払いがどうして「地獄」という表現をされるか、そのリボ払いの地獄をどのように抜け出せばよいかについてお伝えしてきました。
借りやすい・返済が低く抑えられる、という特徴から、どんどん利用額を増やしてしまい、気づいたころには支払っても支払っても減らないのがリボ払いの「地獄」です。
ここから抜け出すのは非常に難しいものになりますが、支払いができないような場合には、借金額を増やしてしまう前に専門家である弁護士に相談するようにしましょう。

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