ギャンブル浪費
2018.06.06 2022.10.16

ギャンブル依存症による借金苦で自殺を考えたときの立て直し方

借金苦イメージ

パチンコ店に毎日通っても、1回で5万円以上負けることが続いても、それだけでパチンコ依存症が深刻になるわけではありません。例えば、毎月の給料が100万円の人が、パチンコで毎月20万円負けていても、それほど問題にはなりません。
パチンコ依存症が問題になるのは、借金をしてでも続けてしまうときです。
「パチンコ依存症+借金苦」の組み合わせは、犯罪や自殺を生みます。その悲惨な末路を紹介するとともに、その手前で抜け出す方法を解説します。

走行中の新幹線内で焼身自殺

走行中の新幹線のなかで男がガソリンをかぶり、焼身自殺を遂げた事件は、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。その事件が起きたのは2015年6月です。
逃げ遅れた女性1人が亡くなり、重軽傷者は28人に及びました。
なぜなら当時71歳の男は、普段から年金の少なさや国民健康保険の保険料や住民税の高さを訴えていたからです。区役所に押しかけたこともあり、区職員に「区役所の前で首を吊ってやる」と言ったそうです。
マスコミ報道によると、男はパチンコが趣味で、消費者金融に借金をしていました。
その一方でパチンコに勝つとなじみの飲食店で店員に「小遣い」として現金を渡したりすることもあったそうです。パチンコ依存症に陥った人が、借金が平気になるのは、勝ったときの記憶が強烈だからです。
借金が膨れ上がっても「この間の勝ち方が3回続けば返済できる」と思ってしまうのです。
それで最後は「死」という選択肢しかなくなってしまうのです。

子供を車に置き去りにして子供が亡くなる事件

パチンコ依存症によって犠牲になるのは自分だけではありません。
山口県で2017年5月、20代の女がパチンコ店でスロットルをしていたときに生後2カ月の娘を自家用車のなかに放置し、熱射病で死亡させるという事件が起きました。女は当初、「自宅で家事をしていた」と供述していましたが、パチンコ店の防犯カメラでスロットルをしていたことが判明し、保護責任者遺棄致死罪の容疑で起訴されました。
すぐ戻るつもりでパチンコに入ったところ長居してしまい、車に残した子供が熱中症などで亡くなる事件事故はいまだになくなりません。
心理学者たちはこのような親のことを「パチンコ・ネグレクト症候群」と呼んでいます。ネグレクトとは「育児放棄」という意味です。
一般的なネグレクトでは、食事を与えなかったり、学校に行かせなかったりするのですが、パチンコ・ネグレクト症候群の親たちは、普段は子供をかわいがっていることも珍しくありません。
しかしパチンコになると目の色が変わってしまうのです。夏場の窓を閉め切った車内だと、1歳未満の子供であれば2時間ほどで熱中症や脱水症状を引き起こして亡くなってしまいます。

武富士強盗放火殺人事件

2014年8月、1人の男の死刑が執行されました。男は2001年に消費者金融の支店に強盗に入り、ガソリンをまいて火をつけ逃走しました。その火災で5人が死亡、4人が重傷を負いました。
男は、元はまじめなタクシー運転手でした。同僚から競輪を教わったものの、かける金額は1回千円ほどでした。
しかし多額の借金をしたことで歯車が狂い始めます。男は恩があった知人から200万円貸してほしいといわれ、手元に現金がなかったことから、消費者金融から金を借りて知人に貸しました。
ところが知人は返済しないまま借金苦で自殺してしまったのです。
男は自分の家族に借金を肩代わりしてもらい返済し終えたのですが、このころには「簡単に多額の金を借りることができる」ことを覚えてしまっていたのです。
そこからギャンブルでの負け込みと借金を繰り返すことになり、凶行に走ってしまったのです。

ギャンブルで借金地獄を苦に自殺することは悲惨だが珍しいことではない

パチンコで借金をつくり返済に窮して自殺に追い込まれることは、それほど珍しくありません。
日本人の自殺の理由では、経済・生活問題は健康問題に次ぐ2位となっていますが、経済問題のなかにはギャンブルによる借金苦も含まれています。ギャンブルと借金と自殺、というと経済的な困窮者が多いイメージを持つかもしれませんが、いわゆる「優良企業」に務めるエリート会社員がその禍に陥ることもあります。
借金の取り立ての電話が会社にかかってきて、上司に発覚し、その上司が注意をしてもギャンブルと借金を止められなくなってしまうのです。
人生を破滅に追い込むギャンブルと借金は、1人ではあらがうことはできないでしょう。

パチンコでできた借金にお困りの方は,債務整理を取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士に

パチンコ依存症になると精神的にも経済的にもとても追い込まれ、最悪の場合、上記で紹介したようなことにもなりうる可能性があります。
しかし、依存症に気づいた段階で家族や専門家に相談すれば、人生を立て直すことは可能です。
すでに借金を抱え苦しんでいる方は1人で悩まず弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。パチンコ依存症から脱出し明るい生活を送れるよう一歩を踏み出しましょう。
弁護士に相談することで、ギャンブル依存症の方や借金苦に悩まされている方への様々な解決策を得ることができます。
もちろん弁護士なら債務整理をすることもできるので、場合によっては借金が減ることあります。
借金が減れば「人生を立て直そう」という気持ちがよみがえってくるかもしれません。

パチンコでの借金でお困りの方は、債務整理を多く取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイにご相談ください。

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