2018.04.05 2022.10.01

リボ払いの借金地獄

リボ払いの借金地獄

「今月はお金が足りないからキャッシング機能を使って借金をしよう」「借金をしてもリボ払いで少しずつ返済をすれば大丈夫だろう・・・」そんな安易な気持ちで借金をしたことにより、借金地獄に陥ってしまう方も多いです。そのような借金地獄に陥ってしまった場合、どのように借金地獄から抜け出せば良いのでしょうか。

副業等をしてお金を稼ぐ、節約をする

まず思いつく方法としては、副業等によりお金を稼いで返済するという方法が考えられます。
もっとも、借金の利息は期間が長くなれば長くなるほど増えていき、副業等でコツコツ返していくのが困難な場合もあります。
また、そもそも企業によっては副業が禁止されていることが多いため、副業等を行うことができないこともあると思います。
さらに、副業等で労働時間が増えることにより、健康を害してしまう可能性もあります。
そのため、副業等をすることにより会社から懲戒処分を受けたり、健康を害する可能性もあり、更なる地獄に陥ってしまう可能性もあるため、この方法はあまりお勧めできません。
また、節約などによりお金を作って返済に回すといことももちろん考えられますが、節約をして作れるお金には限りがあると思われますし、前述のように、返済期間が長くなると借金の利息が増えていき、返済額が多くなっていく可能性もあります。
そのため、節約をして借金を返済していくということも、借金地獄から抜け出す方法としては現実的ではない場合もあります。

弁護士を利用する

上で記載したような、副業等お金を稼いで借金の返済をする、節約をしてお金を作って借金の返済をするということでなければ、どのような方法で借金地獄から抜け出せば良いのか。まずは、弁護士に相談することが考えられます。
弁護士を利用するというと、自己破産等の法的手続きを想像される方も多いと思われ、いろいろな財産を手放さなければならなくなると思っている方も多いと思われます。
もちろん、本当に借金が膨れ上がりすぎてどうしようもないということであれば、自己破産を選択せざるを得ないこともあると思いますが、弁護士に依頼するということが必ずしも自己破産等の法的手続きをすることになるわけではありません。
実際、多くの場合は法的手続きによらずに、弁護士を介した交渉により解決する例も多いです。
法的手続きによらずに借金の返済等に関して交渉・和解し、借金の返済等の条件を整理して取り決めることを、「任意整理」といいます。
そして、交渉による解決(任意整理)が難しい場合は、自己破産や民事再生手続等の法的手続により解決を図ることが考えられます。
今回は、任意整理についてのみ説明いたします。

任意整理について

任意整理を弁護士に依頼した場合、弁護士が貸金業者等に受任通知をした上で(複数の貸金業者がある場合は全ての貸金業者に弁護士が受任したことを通知します)、弁護士が窓口となって貸金業者と交渉にあたることになります。
弁護士の交渉材料として考えられるものとして最も一般的なのは、利息制限法を超える利息を徴収している場合に、利息制限法の上限に引き直して利息を計算し、過払いがある場合は過払い金について清算した上で返済額を決めていくというものです。
なお、利息制限法の上限は、元金10万円未満の場合は年20%、元金10万円以上100万円未満の場合は年18%、元金100万円以上の場合は年15%となっております。
もっとも、このような利息制限法の上限を上回る利息の支払いが無い場合には、過払い金は発生しないため、借金の額を減らすことはできなくなります。

また、例えばショッピング等でクレジットカードを使用し、リボ払いしているものについては、貸金ではなくカード会社が立て替えたお金(立替金)と解釈されておりますので、リボ払いで手数料が発生していたとしてもそれは利息とは解釈されず、利息制限法の適用はないため、過払金返還請求をすることはできない可能性が高いと考えられます。
このような過払金が発生していなかった場合の任意整理は、現実的に月々返済できる額や返済期間などを協議によって決めていきます。
交渉の結果、和解ができる場合は、合意書等において、月々の返済額、返済期間、返済合計金額などについて取り決め、和解の時点での合計返済額を確定させ、和解後の利息や遅延損害金を免除してもらうというようなことを定めることが多いです。
また、元金の返済計画を定めて、元金を全額返済した場合には利息や遅延損害金を免除するというような和解が成立することもあります。
和解において定められる条件は貸金業者の性質等によって異なるため一概には言えませんが、一般的にはこのようなことが期待できると考えます。

まとめ

弁護士を利用して任意整理を行い、利息や遅延損害金を免除してもらえれば、借金の負担額はかなり抑えられ、また、無理のない返済計画を定められることにより、精神的にも落ち着きを得られると思われます。まずは弁護士にご相談されるのが、借金地獄から抜け出す近道になるといえるでしょう。

このコラムの監修者

カテゴリ一覧

アクセスランキング

まだデータがありません。

まだデータがありません。

まだデータがありません。

新着記事

CONTACTお問い合わせ

ご相談など、お気軽に
お問い合わせください。

電話アイコンお電話でのお問い合わせ

06-4394-7790受付時間:8:30〜19:00(土日祝日も可)

メールアイコンwebフォームよりお問い合わせ