2020.07.21 2022.10.03

闇金、サラ金、マチ金、違いは?

闇金、サラ金、マチ金、違いは?

必要な時にお金を貸してくれる金融機関には、銀行以外にも闇金やサラ金、マチ金といった種類があります。
闇金は危険という意識を持つ人は多いと思いますが、サラ金やマチ金も危険なイメージを持つ方は少なくないでしょう。
しかし、それぞれ特徴が異なる金融機関となっています。
そこで今回は、闇金・サラ金・街金のそれぞれの特徴と違い、悪質な金融機関と見分ける方法などをご紹介しましょう。

闇金・サラ金・マチ金のそれぞれの特徴

まずは闇金・サラ金・マチ金の3つはどんな金融機関なのか、それぞれの違いを比べていくために特徴をご紹介します。

・闇金とは

闇金は違法にお金を貸している業者のことです。
通常、お金を貸す際に発生する利息は法律で上限が定められており、一般的な金融機関は法律を守って融資しています。
しかし、闇金では異常に高い金利で高額な借入を行っているところが大きな特徴です。
また、お金が借りられない金融ブラックの人に対しても貸し出しを行っています。
さらに、借金の返済が滞ると自宅に何度も押しかけたり、脅迫しながら取り立てを行ったりと、悪質な方法で返済を催促してきます。
闇金にお金を借りるということは、自分自身だけではなく家族や知り合いまでに危害が向かう恐れがあることを覚えておきましょう。

・サラ金とは

サラ金とは、サラリーマン金融のことを指します。
実態は消費者金融のことを指し、サラリーマンが多く利用する消費者金融のことをサラ金と呼ぶのです。
現在ではサラ金とはあまり呼ばず、消費者金融という呼び方はスタンダードとなっています。
闇金とは違って金融庁へ正式に登録している業者なので、高額な利息や悪質な取り立てはないので安心して利用できます。

・マチ金とは

マチ金もサラ金同様に金融庁で登録されている消費者金融を意味します。
サラ金との違いは、金融機関としての規模です。
一般的にサラ金は大手消費者金融を指し、大手と比べて規模が小さく特定の地域に特化した中小消費者金融がマチ金にあたります。
借入をするには不便もややありますが、大手に比べて審査が通りやすい傾向にある点もサラ金との違いでしょう。
こちらも闇金のような危険性は低いので、安全に借入を利用できます。

3つの大きな違いは、正規か非正規かのところにあります。
サラ金やマチ金は金融庁が認可する正規の消費者金融ですが、闇金は登録されていない違法性の高い業者または集団なので、絶対に利用しないようにしましょう。

闇金で債務整理はできる?

お金に困り、借りた先が闇金だった場合、高い利息で返済しなければなりません。
しかし、元々闇金はお金が取れればいいので、借りた人を完済させる気は一切ありません。
ただ、借金の返済が滞った場合、借金の減額や支払いに猶予を持たせたりできる債務整理が行えます。
闇金相手に債務整理は可能なのでしょうか?
結論から言うと、闇金の場合は債務整理がほぼできないと考えておきましょう。
なぜなら闇金は法律に則って賃金業を行っていないからです。
お金を貸すことを業務として行う場合、貸金業の免許が必要で、また法律に則って営業を行わなければなりません。
しかし、闇金は法律に従って賃金業を行う気はないので、債務整理の手続きを行ったところで応じることもないでしょう。
また、闇金に対する債務整理は交渉が上手くいきにくいため、闇金問題に強い弁護士でない限り引き受けてくれない専門家も多い実情です。
闇金でお金を借りてしまい被害を受けている場合は、早いうちに管轄内の警察署や警視庁の窓口へ相談した方が良いです。

悪質な金融機関の見分け方

金融機関からお金を借りるのであれば、やはり信頼できる業者を選ぶことが大切です。
うまい話にのせられてお金を借りたら闇金だったというケースは珍しくありません。
ここからは闇金と安全なサラ金・マチ金の見分け方をご紹介するので、融資を受けたい時は参考にしてみてください。

・賃金業の許可を確認する

賃金業は金融庁から許可をもらって営業を行うことが前提です。
そもそも賃金業の登録番号がない、ホームページに記載されていてもデタラメであった場合は闇金の可能性があります。
登録番号は金融庁の「登録賃金業者情報検索サービス」で調べられるので、まずは許可を得ているか確認してみてください。

・許可の数字が小さい

賃金業の許可があっても絶対に安全とは言えません。
登録番号には()の中に数字が記載されていますが、これが(1)と小さい場合は警戒した方が良いです。
大手金融機関の場合、()の中身の数字はもっと大きいです。
この数字は3年後と増える仕組みで、数字が大きいほど長く続いているということが分かります。
つまり、(1)となっている場合は営業開始から3年未満を示すので、実績がかなり少ないと言えるでしょう。
それだけで悪質な業者とは言い切れませんが、資金面が不安定である可能性が考えられるので、できれば営業年数が長く実績の多いところを選ぶと安心です。

・法定金利よりも高いもしくは極端に低い

金利の上限は法律で定められているので、大きく超えている場合は闇金の可能性が高いです。
現在の上限は以下のとおりとなっています。

  • ・借入額が10万円未満…年20%
  • ・借入額が10万円以上100万円以下…年18%
  • ・借入額が100万円以上…年15%

年間の利息が上記を超える場合、賃金業は法律違反となります。
また、極端に金利が少ない場合も警戒した方が良いでしょう。
例えば、金利10%とチラシなどに書いてあったとしても、実際は年間の利息(実質金利)ではなく、1ヶ月あたりまたは10日あたりの利息を示している場合が多いです。
10万円を借りた場合、法を順守して18%の年利であれば利息は1479円程になります。
しかし、これが月利10%なら利息は1万円、10日あたり10%なら利息は3万円です。
金利が低いと安いと感じますが、それが月利なのか日利だと実は法律で定められた上限金利より高い可能性があります。

・高額で即日可の融資を行っている

すぐにお金を借りたい人には即日融資できる金融機関が便利ですが、金額に注目してみてください。
融資では必ず審査があり、申し込んだ人の返済能力を確認し、希望額で融資するかしないかを決めています。
融資希望額が大きくなるほど返済能力が求められるので、審査は厳しくなるものです。
しかし、高額で即日融資ができると謳う業者は返済能力を問わず無責任にお金を貸していると考えられ、また返済分の回収を非合法で行っている可能性が高いです。
融資は金融機関側もリスクを背負うことになるため、即日で高額な融資を行っている場所はまともではないと考えた方が良いでしょう。

・チラシに電話番号やメールアドレスのみだけ記載

電柱や壁に貼られているチラシの中には金融機関の広告もあります。
そこには宣伝と合わせて金融機関の情報が記載されていますが、電話番号やメールアドレスだけ記載されている際も注意です。
闇金は電話やメールでのやり取りを中心に行っているケースが多く、電話やメールをしてしまうとお金を借りなかったとしても身に危険が迫る可能性があります。
もしホームページがある場合は登録番号があるか確認したり、金融庁で検索してみたりして業者情報を確認しましょう。

まとめ

今回は闇金とサラ金、そしてマチ金のそれぞれの違いについてご紹介しました。
サラ金とマチ金は許可を得て営業をしている消費者金融ですが、闇金は悪質で自分だけではなく周りの人達まで危険を与える可能性があるので、絶対に使わないようにしましょう。

借金に困っている人は正当に営業している金融機関で融資は難しいので、闇金に走りやすい傾向があります。

しかし、借金に悩む時はお金を借りるのではなく、債務整理も一つの手段なので専門家に相談し、闇金に手を出さずに解決していきましょう。

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