2020.01.13 2022.10.03

債務整理に応じてくれない業者がいる場合

債務整理に応じてくれない業者がいる場合

任意整理は債権者との交渉によって借金減額を行う債務整理の方法です。あくまでも“任意”ですので、交渉に応じてくれない業者もいます。

今回は、任意整理で業者が応じてくれないケースや応じてくれない時の対処法をご紹介します。

業者が任意整理に応じてくれないケース

まず、どのようなケースで業者が任意整理に応じてくれないことが多いのかからご紹介します。

すでに「任意整理に応じてくれない業者がいる」という方は、以下のケースに当てはまっているのではないでしょうか?

基本的に任意整理に応じない業者は少ない

先にお伝えしておくと、任意整理に全く応じてくれない業者はほとんどおらず、何かしらの交渉は聞き入れてくれるかと思います。

任意整理を断固拒否し続けた結果、債務者が『個人再生』や『自己破産』などの次なる債務整理の方法を取ってしまったのであれば、「任意整理よりも債権が減った」ということも起こり得ます。

そうなってしまえば業者にとって損ですので、ある程度妥協できる部分は任意整理で応じてくれることが多いのです。

債務者本人からの交渉

ただし、債務者本人が交渉しようとすると、簡単には応じてくれない業者も出てくるでしょう。言い方は悪いですが、「断っても何もできないだろう」と軽く見られることもあります。

また、「今回、交渉に応じて本当に返済してもらえるのだろうか?」と半信半疑になっている部分もあります。

弁護士に依頼することで業者に本気度を伝えることもできます。「今回の交渉で応じなければ、次に個人再生や自己破産をされるかも」と思ってもらえるでしょう。

もちろん、それ以外にも弁護士は根拠に基づいて利息カットや返済期限の延長などを交渉します。業者の方も納得して応じてくれることも多いです。

また、弁護士が付いていることで「返済が滞る心配はない」と信頼感も上がります。

取引期間が短い

貸金業者は、債務者からの利息によって売上を成り立たせます。ですので、ある程度取引期間がある方であれば、貸金業者の売上にも貢献した人として交渉を受け入れてくれやすいです。

しかし、借り入れしてすぐや1度も返済していないのに任意整理をしても、返済の実績が無いので簡単には応じてもらえません。

また、「そもそも始めから任意整理をするつもりで借りたのでは?」と疑いも持たれてしまいます。

担保を取られている場合

担保があるような借り入れでは、業者が強気に出て任意整理に応じてくれないケースも出てきます。

仮に任意整理に応じず債務者が返済できなくなったとしても、担保を競売にかけることで債権回収もできます。債権者の立場が強くなると応じてくれないケースも出てくるでしょう。

業者が任意整理に応じてくれない場合の対処法

こちらでは、業者が任意整理に応じてくれない時の対処法を2つご紹介します。

弁護士に依頼する

自分だけで任意整理をして業者が応じてくれない方は、弁護士への依頼も検討してみてください。弁護士が交渉を行うことで、すんなり応じてくれるケースも少なくありません。

債務整理が得意で数多くこなしている弁護士であれば、具体的な業者名でどのような対応を取れば良いのかもある程度心得ています。

無料で相談できる弁護士がほとんどですので、まずは詳しい情報を弁護士に相談し、どういった方法が取れるのか聞いてみましょう。

場合によっては弁護士への依頼が最適なケースがありますが、任意整理の弁護士費用は【交渉を行う業者1社あたり3万円+減額の10%】と、そこまで高額にはなりません。

他の債務整理を検討する

どうしても任意整理に応じてくれない業者がいる場合、他の債務整理も検討しましょう。それぞれメリット・デメリットがありますので、こちらも弁護士に相談の上決めることをおすすめします。

個人再生や自己破産になると、法的に借金を減額する方法ですので、業者の意図とは関係なく半強制的に借金減額をすることもできます。借金の減額も任意整理よりも大きくなりますので、特に高額な借金が残っている方は前向きに検討してみてください。

個人再生

個人再生は原則的に1/5まで借金を減らすことができる方法です。残った債務は原則的に3年間で返済する必要がありますが、家や車などの財産を残しながら借金減額ができる点がメリットです。

ただし、手続きが非常に複雑になりますので、弁護士への依頼は必須と言えるでしょう。

自己破産

自己破産は家や車などの高額な財産は手放すことになりますが、借金の返済義務を免れることができる方法です。借金減額をしても返済が難しい状況にある方は、自己破産を優先的に検討しましょう。

自己破産も、借金免除を認めてもらうためには弁護士からの協力が重要になります。最低でも相談だけはするようにしましょう。

まとめ

基本的に任意整理に応じてくれない業者は少ないです。しかり、取引期間が短かったり、債務者本人が交渉を行うケースでは簡単に応じてくれないことも考えられます。

まずは弁護士に相談して、具体的に最適な方法を聞いてみましょう。無料相談ができる弁護士がほとんどです。

どうしても任意整理がうまくいかないようであれば、個人再生や自己破産などの他の債務整理も検討してみてください。

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